ヂェン先生の日常着
今回、新たにお取り扱いを始めた「ヂェン先生の日常着」。
台湾の台北近郊にアトリエを構える、
服飾デザイナー 鄭惠中(ヂェン・ホェヂョン)氏の提案する日常着です。
流行に左右されない、普遍的なデザイン&素材、着心地を重視。
身に纏う人の所作を美しく見せるために、
役者や茶人・文化人など多くの人に試着をしてもらい、
長年に渡って服の動きを検証してきたといいます。
信念のある、ものづくりをしていらっしゃいます。
素材は柔らかで、自然なシワ感が立体感を作る、綿麻の布帛です。
ヂェン先生(鄭惠中氏)の服の魅力は、着るとわかります。
いや、着ないとわからないかもしれません。
例えばこちらのワイドパンツ。
何でもないように見えるウエストゴムのパンツですが、
ゴムの締め付け具合、ウエストのシャーリングの分量、
前後の股上の深さ、リラックスした気分にさせてくれる素材の肌心地、
パターンと素材のバランス・・・細かな部分に配慮しているのがわかります。
正直に言うと、縫製や糸切始末など、ラフな部分があります。
日本の品質、特に大手が求める検査基準は、確かに世界的にも厳しく、高度です。
日本の大手企業の品質基準だと、もしかしたら、アウトかもしれません。
しかし、その日本の厳しい検査を合格した「高品質」と呼ばれる服が、
「身に纏う人にとって良い服」かどうかというのは、
必ずしもイコールではないと思っています。
時として、日本では厳しい品質基準が、遊びや、雰囲気、風合いなど情緒的なもの、
本当はデザイナーが作りたかったこだわりのポイント等を、
排除することになってしてしまい、基準内の無難なものに出来上がってしまう場合があります。
基準の為の服、試験合格の為の服になることがあります。
ヂェン先生は、
アトリエ(工房)という形で、誰かが作った基準ではなく、
個人の基準で信念と情熱を持って、
「着る人の為の服」を作っているのだと、着てみるとよくわかります。
ご好評につき、完売していましたが、本日、
キュロットワイドパンツ、ワイドパンツ、クロップドパンツ、ロングスカートが
再入荷しましたので、是非一度、ご試着して実感してみてください。